- 外務員一種のデリバティブでつまづいている
- オプションの頻出問題を知りたい
- 五択問題の得点を稼ぎたい
- 先物取引のイメージ解説
- 2回受験して2回とも出た2つの問題
- 対策方法
オプション取引とは
オプション取引は「権利の販売」というイメージしづらいものなのでまたヲタ向け解説をします。
先物取引が理解できていない人は先にこちら。
例えば推しがグッズ販売を考えた時点で、グッズを5万円で予約できるようにしてくれます。
出すかもわからないのですがとりあえず5万円です。
その条件として500円の握手券(購入権利)=オプションですね。これを買わされます。
このとき握手会場でグッズ販売をするので、握手券がないとグッズを購入できません。
実質「握手券=グッズ購入の権利」ですね。
売り手側のメリット
確実に握手券代(=オプション料)をもうけることが出来ます。グッズを売っても売らなくても。
買い手側のデメリット
オプション料は掛け捨てなので、戻ってきません。一時的にただ損するってかんじしますね。
つまりオプション取引は
あらかじめ定められた期日(発売日)に
特定の商品(グッズ)を
取引時点(予約時)での約定価格で(どんなに高騰しても予約価格で)
売買するかもしれないけどしないかもしれないので
もししたいなって思ったときにできる権利を
契約する取引
みたいな感じです。その後のケースを2パターン考えてみましょう。
ケース1:値上がりした場合
推しが超人気出てグッズの価値が爆上がりし販売価格が10万円になったとします。
買い手側のメリット
そしたら500円は払ったけど5万円で買えるのでしあわせ、というわけです。
売り手側のデメリット
10万円で売れるものでも必ず5万円で売らなければなりません。約束なので。
ケース2:値下がりした場合
推しがやらかして人気低迷しグッズの価値がもはや1,000円だったとします。
先物取引だったら45,000円も損するの⁉ってなりますが
オプション取引ではこの時、買うのをやめられます。
買い手は5万円払って1,000円のものを買うのはバカバカしいので。
買い手側のメリット
価値は暴落したけど権利も放棄できるので、損は45,000円ではなく500円だけで済みました。
買い手にとってはこの権利の放棄が大きなメリットになります。
売り手側のメリット少なくない?って思うんですけど、実際オプション料で割ともうかるみたいです。
なんかちょっとギャンブルっぽい感じもしますね。
推しがちょっとヤンチャな場合、購入予約するなら先物取引ではなくオプション取引でしたほうがいいんじゃないかなって思います。
頻出問題(五択問題)
コールとプットの関係図
コール・オプション | プット・オプション | |
イン・ザ・マネー | 原証券価格( ① )権利行使価格 | 原証券価格( ② )権利行使価格 |
アット・ザ・マネー | 原証券価格 = 権利行使価格 | 原証券価格 = 権利行使価格 |
アウト・オブ・ザ・マネー | 原証券価格( ③ )権利行使価格 | 原証券価格( ④ )権利行使価格 |
( )の中に<と>のどちらが入るかの問題です。
インザマネー(儲かる状況)は右から><
アウトオブザマネー(損す状況)右から<>
これこのまんま覚えてもいいんですが、ど忘れするのも怖いので
筆者はイメージしやすいコールのインザマネーだけ覚えておく作戦にしました。
原証券価格は、実際に販売になったときの価格です。
権利行使価格は、約束していた購入価格です。取引時にオプション料を出してまで手に入れた権利。
実際の販売額よりも安く買えたら得をするので①は>になります。
買い手が得をすれば売り手は損をするので、プットの場合は原証券価格と権利行使価格は逆の関係になります。
プレミアムの感応度
一回目受験の時は完全に捨てていたのですが、五択で出題されました。
デルタ | △プレミアム/△原証券価格 |
ガンマ | △デルタ/△原証券価格 |
ベガ | △プレミアム/△ボラティリティ |
セータ | △プレミアム/△残存期間 |
ロー | △プレミアム/△短期金利 |
オメガ | プレミアムの変化率/原証券価格の変化率 |
ベプボ…
覚える気がなくなってしまうやつですが、もう丸暗記で行くしかないです。
素人がこの内容を理解して回答するのは容易ではないし、想定もしていないでしょう。
ここは頭文字丸暗記で乗り切りました。
ちゃんと理解するのは実務についてからでいいだろう…
対策方法
苦手な計算問題は、理解フェーズを3段階に分けて考えて攻略ました。
まずは、オプション取引をする登場人物をイメージできるようにします。
コールの買い手・売り手が一番わかりやすいと思います。
問題を解けるようにする、という観点で行くと全部は理解しなくて大丈夫でした。
つぎにわかる言葉だけで覚えます。
- 原証券価格→手放すとき
- 権利行使価格→買おうと思ったとき
- コール・オプション→値上がりすると思って
- プット・オプション→値下がりすると思って
に吹き替えをする。
最後に、問題自体の暗記です。
ポイントは、同じバターンの問題を連続で繰り返し説くことです。
表の穴埋めは丸暗記で臨むとかなり楽です。ただド忘れ対策はしておきましょう。
最後に、試験直前の暗記です。
ポイントは、書き出せる紙がなくても画面の前で再現できること。
試験会場によって紙とシャーペンだったり、プラ板とホワイトボードマーカーだったりします。
一応マーカーだったときのために、パソコン上に問題が出た瞬間、覚えた表がイメージできるまでトレーニングを重ねます。
ユーキャンの問題集 は本番に近い問題演習ができるおすすめのテキストです。
もしも
- デリバティブを仕事で扱うのでしっかり学びたい!
- デリバティブを基礎から学ばないと覚えられない!
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