相続が難しく感じた理由
CFP6科目の難易度ランキングで最下位にされがちな相続。
いろんな人のブログを見て「なんだ簡単なのか」と思っていたら全然そうではありませんでした。
私にとっては難しく感じた科目でした。
数字の単位が千単位
まず難しく感じたのは、10,000を10千円と書くこと。
この書き方をするのは、CFP6科目の中では不動産と相続だけです。
はじめて見たときは「なんだこれ⁉︎」と大混乱!
普段使わない単位だし、数問解いたところでなかなか慣れるものでもありません。
法人分野では100円・1,000円と、10,000千円とかが混在して出てくるので計算ミスりやすいと思います。
万円単位に直すのはもっと頭が混乱してくるのでおすすめしません。
どうせ不動産でも使う単位なので、千円単位での計算に慣れておいた方がいいでしょう。
私は千円単位で何度もミスを繰り返していたら慣れていきました。
連鎖式の問題が多い
相続の大問は「親族図を見て相続対象の人数を決める」という問題が1問目にあります。
これが、ミスったらすべての問題が不正解になるという連鎖式!
- 放棄した人をどう扱うか
- 実後の数とカウントできる養子の数
- 孫が養子になる場合
など、ミスしやすい要素がたくさんあります。
カウントをミスったら大問まるごと落としてしまうので、ヒヤヒヤしますよねー。
日常生活との関連性が少ない
相続はとにかく、聞き慣れない言葉が多かったです。
包括受遺者とか聞いたこともないし想像できないですよね…
相続や贈与って、経験したことのある人の方が少ないんじゃないでしょうか。法人の贈与なんかはとくに。
私はFPKの通信講座を使ってイメージをつかみました。
具体的な登場人物を用いて説明してくれたので記憶できましたが、独学で勉強する人はどうやって覚えているんだろう…
相続・事業承継設計合格のコツ
親族図のカウントをマスターする
相続はほとんどの大問に親族図が提示されます。
間違えてはいけないのは相続人の人数。ここを間違えると全ての問題を落としてしまいます。
親族カウント問題の注意点は2つ。
まず放棄のカウントは民法と相続税法でカウントが違う点を押さえること。
次に養子は実子の数によってカウントできる数が違います。とくに、孫が養子になって二重カウントされるケースなどに注意が必要です。
過去問題の出題パターンを暗記する
王道の出題方法と、ひっかけの色々なパターンは、精選問題集で一通り経験できるようになっていました。
親族関係図や国外財産の問題は一度素直に解いて、間違えてみて「こんなひっかけパターンがあるのか」と認識しておきます。
不動産の路線化の問題は、問題集にあるパターンのうちどれが出題されても回答できるようにしておくこと。
かつ組み合わせられるように解き方を暗記しておきます。
本番は落ちついて、頭の中でパターンの組み立てをします。
文章題を落とさない
文章問題は比較的簡単だと思いました。
単体で出題される
→遺言、後見人、相続税の申告・納付
計算問題とくっついて出題される
→税金、法人関係
これらは試験本番も過去問題とほぼ類似していました。確実に正解を狙い、得点源にしたいところです。
通信講座を使う
とくに登場人物を想像して解かなければならない問題については、一度基本的なストーリーを頭に入れておくと勉強効率が上がると思います。
通信講座はの動画はいつでも見直すことができるし、再生速度も変えられてストレスフリー。
わからない分野は何度もくり返すことができるのでおすすめです。
FPKの先生は個性的で、イラストを描いたりストーリー形式で面白く話してくれるのでよかったです。
試験当日の注意
相続・事業承継はCFP試験二日目の最後の科目です。
15:30スタートって1日の時間の使い方がすごく難しいですよね。
私は当日は1時間早く会場に着いたものの問題を解く気にならず、ずっと放心状態でした。
15:30スタートの科目しか受験しないのであれば、過去問題を一年分朝から解いて、採点して解き直すくらいの余裕があってもいいのかもしれません。
試験本番は30分くらい余りました。見直し・解き直しも十分にできたと思います。
まとめ
タックス・リスクに比べて難しいと感じた相続・事業承継。
その理由は、ひっかけパターンがいくらでも作れてしまうことにあると思います。
ひっかけ箇所の組み合わせ方が違ったりすると、まったく違う問題になってしまうからです。
ただ過去問題との類似性はあるので、基礎を中心に何回も別パターンの問題演習をすることが大切だと思いました。
なかなか神経を使う科目だと思います。